とわ子の部屋

Twitter(X)の延長線で始めた独り言

夜行で移動 |🇮🇹フィレンツェ〜ヴェネツィア

お題「夜行列車の思い出」

素敵なお題を目にしてまず思い出したのはタイトルの通り、イタリアはフィレンツェからヴェネツィアに移動する夜行列車での出来事。two decades agoくらい、前の話です。。

 

当時学生だった私はバックパックでイタリア旅行中。初めてのイタリア滞在先は、フィレンツェヴェネツィアに決めていた。ベタに。

フィレンツェ中心部をオレンジ色のバスで移動していた時にたまたま、明らかにイタリア人の女性に「日本人ですか?」と日本語で声をかけられ(笑)、そこから発展してその子の家に滞在させてもらうくらいお世話になった。まじ偶然。ちなみにその女性は日本のアニメ(⚪︎ーラームーン🌙)が大好きで、アニメから日本語を学んだとのこと。あと当時からコスプレは一部のotakuでは流行ってたと思う、確か。その女性はそういうイベントにも参加していたような遠い記憶。

私はスケジュールの決まっている旅行でもない呑気な旅で、しばらくフィレンツェに滞在した後にヴェネツィアに向かうのに夜行列車があると知って、時間短縮(それより宿代削減か)のため列車を使うことに。

初イタリアで夜行列車。

女性一人でまぁ度胸あるよね!若気の至りとか言ってられないくらい、今は苦笑するしかない行動。。昔は良かったとか言うつもりも無いが、時代も違うし余計に一人旅ではまったくおすすめしないですわ。

 

適当なもので、事前にチケットを入手する訳でもなく(多分駅で買わなくても車内で買えるよと友人に聞いて、素直に従ったのだと思う)イタリア人の友人のところにはギリギリまで家に滞在させてもらい駅まで見送ってもらって、思いつきのように出発。

なおヨーロッパの長距離列車はだいたい同じだと思うが、日本のようにホーム入り口に改札がある訳ではなく、誰でも切符なしで列車に乗ることはできる。車内で改札があるので、その時に有効な切符を持っていないと罰金を払わされる。※「有効」というのは、切符を買ってもただ持っているだけではなく、乗車時にホームの端っこにひっそり置かれている打刻機で打刻しないとペナルティがあった気がする。

 

定刻ではなかったが(当たり前だイタリアぞ)そのうちスーッと夜行列車が入ってきて乗り込む。

車内は全然混雑はしていなかった。

あ、そうそう。その列車は夜行とはいえ、寝台車ではなく普通の座席だった。。(もしかしたら寝台車両もあったのかもしれんが、とりあえず。)

一応、安全面に気をつけねばという頭はあったので、座席はできるだけ高いクラスを目指す。お金そんなにある訳ではないけど、そもそも切符を買っていないのである。どこに座っても車内でお金を払うなら、まずは空いてる高そうなクラスに座ったれ!と、これまた肝の座った考えで臨んでいた訳ですわ。実際、最下クラスは移民ぽい人たちが座っていて、あの中でジャパニーズの女子一人は流石に無理だろうと思ったのもある。別に移民の人たちを差別するつもりはなかったし、実際その人たちは疲れ切った雰囲気だったと思う(出稼ぎとかで?確か)ので犯罪の匂いがプンプンという訳ではなかったが。いかなる場面でも、できるだけ安全な環境は自分で確保するよう努めないと、誰も助けてくれないからね。。

 

で、走り出してる列車で、高そうなクラスの椅子に座り、イタリア人の友人にイタリア語で書いてもらったメモ(「ヴェネツィアまでの切符ください」)をいつでも出せるようにして、誰もいないけどいつどんな人がくるか分からないしと周りを警戒しつつ、成り行きを見守っていた訳です。いつ話しかけられるのか?どんな内容なのか?英語が通じるといいけど…等々。ドキドキドキドキ。眠れるわけがない!夜行の意味!(笑)

 

ところが!

 

車掌さんというか、イタリア国鉄の制服着た男性は数名通路を通っていたのに、一向に私に話しかけてこない。あらー、なんかヨクワカラン東洋人が紛れていて変だから逆に避けられているのだろうか?などと思うも、こちらから話しかける勇気もなくて、ずっと黙ったままだった。

 

列車は順調にヴェネツィアに向かっている。多分。

 

そうこうしているうちに、私の座る車両前方に、制服を着た男性職員が溜まり始める。おいおいなんで??それぞれ持ち場で、散らばって業務しようよ!なんで固まるの!?何が行われるの!?と思ったら。

 

カードゲームに興じ始める男性たち

 

えーーーーーーー まじか(いち日本人としてはドン引き)

そもそも職務にあたる気ゼロやん!!!!!

ちなみにひとしきりゲームに興じたあとは、男性陣みんなで睡眠取ってたよ!苦笑

 

そんなわけで、私は一度も改札を受けることなく、そして有り難くも何の事故もなく、ヴェネツィアに到着したのでした。。。

 

ちゃんちゃん。まったく運が良かったよ私。何も事故がなかったのは、職員らと同じ車両にいたことも幸いしたのだろうね。

…睡眠?私自身はどうだったか。。途中充電切れのようにウトウトしていたかもしれないけど、流石に爆睡できるほどの度胸はなかった気がするw

 

いやー、あれはなんというか貴重な経験だった。決して大きな声では言えないけれども、こんなこともあったわーということで。。。残しておきます。